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着物のおしり辺りに付いた、血液のしみ抜きです。胴裏側からしみ出て、表にまでしっかりと血が付いている状態です。
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袷の着物で、付着した箇所が胴裏や八掛など、生地が重なり合っているため、画像のように一部をほどいて、複数箇所をしみ抜きしていきます。
まずは水洗いのみで物理的に落としたあと、血液の蛋白分を酵素によって分解してから、洗浄します。
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まだ 黒っぽく残ってはいますが、蛋白分である固さは残っていないので、漂白をして黒味を落とします。
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漂白したあと、地色も多少薄くなったのを、色補正して完了です。
こんなシミが付くと、慌ててしまうと思われますが、なるたけ落ち着いて乾いた布で、こすらず押さえて置く程度にして下さい。