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2020年7月1日

絞り染めの灰汁(あく)による変色

 

この画像は、絞り染めのお着物に発生した変色ジミです。絞り染めとは簡単に言うと、布の一部をくくり染料をしみこまないようにすることで柄を作りだす技法です。

しみ抜きとしてお預かりしたものですが、お客様が付けられたシミではなく、絞りの着物にはこのようなシミが経時変化で出てくる可能性があります。

なぜこのような事が起こる理由として絞りの技法上、作製段階で布を糸でくくりそのまま染めや蒸しをする為、糸から灰汁が出て時間の経過とともに変色となって画像の状態に成るのです。

 

さてしみ抜きの方法としては、石鹸などを使い洗浄しても落ちないので、漂白をして除去して行くわけなのですが水を使用するため、絞りを伸ばさない事と濃い色なので色泣きに注意して作業を行います。

 

  

 

結果は画像のように風合いを保ち落とすことができましたが、根気のいる作業になります。

今回は漂白することで手間なく落とせましたが、灰汁の変色にも金属分を含んだものは困難な場合があります。それは染めの段階で鉄釜や銅釜を使用するためその金属分が作用するようで、漂白剤が金属と反応して生地を傷めたりするので注意した上で、サビ取剤など金属分を封鎖してからと手間をかけないと、後からシミが戻る原因になるからです。

 

絞りのお着物や浴衣をお持ちになられていて、「長年タンスに保管したままだ」と ピンッとされた方が点検されるきっかけになればと思います。

                                      

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