

画像に見えるように、金彩を施した柄に沿って生地の破れが見受けられます。
破れの故障事例では、硫化染料で染められた浴衣(綿素材)に見られるもので濃い地色に染めた場合にみかけられます。
今回は柄色が濃いですが、絹織物では硫化染料を使用する事はなく該当しません。
考えられるのは、金彩の変色による破れの可能性です。
金彩に使われる金属は、金・銀・真鍮(銅)・アルミニウムなどです。画像では金彩箇所が黒く変色していることから、銀が硫黄や化合物と反応して硫化銀になったことが原因かと思われます。
保管中に硫黄分と反応したことで、生地が酸化し破れになったようです。